戦士と言っても、戦争のソルジャーではない。自然を大切にし、人と仲良く暮らし、アーティストでもある。そして、その芯はぶれない。それがネイティブ・アメリカンに口伝で伝わる『虹の戦士』。伝説。
『虹の戦士 』翻案 北山耕平
虹が何か知っているかな?大空にかかる、美しい色をした弓。戦士とは、勇気ある者たちのこと。恐れる代わりに、勇気を持つ者たちのこと。
いづれ、動物たちは姿を消し始めるだろう。熊も、オオカミも、鷲も見なくなるだろう。姿を消しさるのは、動物ばかりではない。大きな木たちもまた消えていく。人々は互いに争うことばかりで、愛し合うこともなくなるだろう。空にかかっていた虹は色あせ、人々は虹を目にすることもなくなるだろう。
そうなったとき、一群の子供たちが現れる。
子の子供たちは動物を愛する。消えた動物たちを呼び戻すことになるだろう。この子どもたちは木を愛し、もう一度大きな木を呼び戻すことになるだろう。この子どもたちは人間として互いに愛し合い、もう一度人々が互いに平和で暮らせるように力を貸すことになるだろう。この子どもたちは、空にかかる虹を愛する。もう一度大きな虹を大空に呼び戻してくれるだろう。だからこそ、我々インディアンはこの子どもたちのことを「虹の戦士」と呼ぶのだ。
そこで、君たちに質問したい。君たちは動物が好きかな?それとも嫌いかな?
では、木はどうかな?木は好きかな?嫌いかな?
人間はどうだ?人間が好きかな?嫌いかな?
では、君たちは虹が好きかな?嫌いかな?
そうか、そうか、動物が好きで、木が好きで、人が好きで、虹が好きか。
それならば、君たちが虹の戦士だ。虹の戦士として勇敢に生きなければならない。
定本 虹の戦士 – 太田出版 (ohtabooks.com)
勝手ながら『虹の戦士』は親切遺伝子を携えている『日本人』ではないかと思います。しかし、その日本人は眠らさせられています。誰にでしょう?何の目的でそうなっているの?
そこを知るときが、今の日本人が目覚める時です。もうすぐ!
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