日本の文化、伝統において切っても切れない存在に神仏への信仰があり、これは脈々と受け継がれ、日本のスピリットと言っても過言ではないと思います。しかし、この伝統文化・作法などは学校教育では教わらないため、神社参拝で柏手の作法も曖昧な大人が多いのも事実です。正直、私もその一人でした。
現代は家庭で教わる期会も無く、それが普通として通ってしまい、大人になってから日本の伝統に興味を持った人が独学で習得する様な不思議な時代となっています。
ご先祖様に手を合わすのも同じ様に、日本人の定例行事であった「お盆、お彼岸」などの先祖供養やお墓参りの存在も、親から子への引継ぎが無いために忘れられつつあります。難病や原因不明の健康不良の相談で来られるお客様と色々と話を進めていくと、かなりの確率で「先祖供養を全くしていない」と回答されます。
直接、自分と繋がりある「目には見えない存在」はご先祖様です。浮ばれてない霊が頼るところは子孫しかなく、また、いずれ自分もその立場に立たされる時がくることを思えば、いかに重要なことが日本から消えかけているのか、思い知らされる時が来ます。そうなる前に、神仏に手を合わせる大切さを日本人の礎に戻すことが急務だと思います。